愛のアダージェット~マーラー~エロスとタナトス

クラシック初心者のための第一火曜日の音楽カフェ。第45回目は、ウィーン世紀末の頽廃芸術とも言われるグスタフ・マーラーとその妻アルマについてお話をしました。

美貌と知性でクリムトやココシュカ・・・数々の芸術家と浮名を流したアルマ。

アルマには学生時代から興味があり、伝記も読んでいました。愛と苦悩のカオスに溢れていながら美しすぎる、マーラーの交響曲第5番第4楽章の《アダージェット》はマーラー夫妻そのもの、受講者の皆さん真剣に聴いていました。クラシック初心者対象でもマーラーの名前を知っている方は2名ほどいましたが、曲は知らなかったようです。

クラシック音楽の世界で時々いわれる「交響曲第9番の呪い」を避けるために交響曲としなかった《大地の歌》は昔のサントリーのCMにも使われていたのですね。《アダージェット》が使われていたヴィスコンティ監督の「ベニスに死す」の話もしながら、ウィーンのお菓子代表としてデメルのザッハトルテをいただきました。

もともと興味のある時代背景、昨年はクリムト展やウィーン・モダン展を堪能しましたので、今回の参考にもなりました。

パワーポイントの資料もお渡ししています

 

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