5月3日、音楽カフェ(はじめてのクラシック)第55回#46
「♪ノルウェーの伝統楽器 ハーディングフェーレのひみつ」無事終了しました!
コロナで久しぶりの開催でしたが、スペシャルwithゲストとしてハーディングフェーレを日本で唯一正式に製作している原圭佑さんをお招きし、トーク、映像、演奏をお願いいたしました。
当会場は定員30名ですがコロナ禍ということもあり、20席で設定、お蔭様でちょうど満席となりました。
ハーディングフェーレは音楽事典などではハルダンゲル・フィドルという名称になっていることが多いですが、ノルウェーの作曲家グリーグほか、バルトークなど多くの音楽家に影響を与えた民俗楽器でもあります。
演奏する弦の下に4~5本(楽器によって異なる)の共鳴弦を持ち、美しい象嵌細工が施されているのが特徴です。
ヴァイオリンは調弦が決っていますが、調弦方法も何通りもあり、基本的に楽譜がなく伝承音楽として継承され、冠婚葬祭の場で演奏されることが多いです。
左と中央は原さん製作の楽器。左はモダンスタイル、中央はオールドスタイル、右はノルウェーで制作された古い楽器。
この2挺が原さんの製作によるものです。
通常の音楽カフェはクラシック音楽初心者の方対象なのですが、今回はいつもの生徒さん達の他、ノルウェー語翻訳者であるノルウェー夢ネットの青木順子先生をはじめ、ノルウェーに詳しい方々や、ピアニストの方たち数名、そして北欧音楽に興味のある日本画家の方もご参加くださいました。
原さんからは、ノルウェーで楽器製作を学んでいた時代のお話や、制作中の貴重な映像、伝統舞踊の大会の映像、そしてテレマルク地方などの結婚行進曲など、惜しみなく演奏もしてくださいました。
ティータイムには北欧に因んでフィンランドのチョコレートとスウェーデンのクッキー。残念ながらノルウェーのお菓子は日本で入手困難なのです~。ドリンク類は、エストニアの有機ミントティーなども人気でした。
その後、試奏に挑戦された方もいらっしゃいました。この楽器を初めて見て音色を聴いた方も多く、皆さんたいへん喜んでいただけたようです。特に常連さんの高齢の方は、新しいことばかりで久しぶりに脳の刺激になったわ~とおっしゃっていました。当日お手伝いをしてくれた友人にも大感謝!
学生の頃、グリーグの伝記を読んで「ハルダンゲル・フィドル」の情報がほとんどなかった頃に比べ、今では日本人の演奏家も増え、ついに製作者も現れてご活躍されていることを嬉しく思います。
北欧シリーズは今後また状況を見て開催予定です♪