音楽カフェ

3.11の音楽カフェ

3月11日は午前中は大人の生徒さんのレッスン、午後2時からは無料の歌中心の音楽カフェでした。こんな時期ですが、そもそも少人数でお近くの方ばかり。60代~80代の方ですが皆さん楽しみにしてくれてますし、手の消毒、歌う向き、距離、換気に注意して実施しました。
そしてこの日は東日本大震災発生時間には、皆さんと黙祷を捧げました。アメージンググレイスをピアノで弾くと、涙してしまう方も何人かいらっしゃり、私も涙を堪えました。
今月の曲はまず《どこかで春が》。春が生まれる現象を考えてもらってみんなで作詞したり、打楽器を使って表現しました。《四季の歌》ではハンドベルでハーモニーを作りながら歌いました。お茶の時間には震災当時の各の体験を話したりもしました。当時は大手町でお勤めをしていて、3時間歩いて帰られた方もいらっしゃいました。現地の被災者とは比べ物にならないかもしれませんが、私達にもそれぞれの大変な思いがありました。あっという間の9年です。まだまだ傷の癒えない被災者の方々に本当の笑顔が戻ることを願います。

いろいろな楽器で歌詞の印がついている箇所に合わせて演奏。ちなみに芽の出る音はカスタネット(笑)。

音楽カフェに取材が入りました&ひなまつりのヒミツ

第一火曜日のクラシック初心者のための音楽カフェ第46回は、3月3日桃の節句でした。

そして地域のフリーペーパーの取材でノースファミリー実行委員会より3名の方がいらっしゃり、開始前に30分ほどインタビューを受け、その後見学をしていかれました。この辺り町の旧名は「下練馬」なのですが、「しもねり かわら版」というフリーペーパーです。5月頃の発行に何らかの形で紹介してくれそうです。

音楽カフェの方は毎回来てくださる方のうち2名がお休みになってしまいましたが、今回の参加者がまだ受けていなかった、第2回目に実施したテーマ「音階と鍵盤楽器」を若干リニューアルして行いました。

桃の節句にちなんで「たのしいひなまつり」の歌を題材に。

歌詞のアヤマチもいくつかあるのですが、これはチコちゃんよりも早く、3年前の音楽カフェで説明していました!

そもそも私が小さい時のこの歌の印象、「♪きょ~うはたのしいひなまつり」と毎年チラシ寿司を前に家族全員で歌っていましたが「全然楽しそうなメロディじゃない・・・。なんか悲しい・・・」

それには音階のヒミツが・・・ということで、音階とはまずドレミ~のことと初心者向けに説明、ではドレミ~は何語なのか?

長音階で「本当にたのしいひなまつり」琉球音階で「沖縄のひなまつり」など、ブルーススケールでジャジーなおひなさまなど、いろいろな音階で演奏。

そして鍵盤楽器の歴史のお話。古代の水オルガン、32,000本のパイプを持つパイプオルガンからフェルメールの絵に登場するヴァージナル、チェンバロ、スピネット、クラヴィコードなど、写真を見せながら音の鳴る仕組みも説明。

さらにピアノの本来の名前はピアノじゃない・・・?というネタも。

パワーポイントによる画像も皆さん真剣にご覧になっていました。

そしてお茶の時間は桜餅&道明寺や干菓子、ひなあられなど、おしゃべりをしながら楽しんでもらったようです。

 

アリエッタの2階には姪っ子の雛人形も飾っていますが、私も未だに祖母の買ってくれた雛人形を感謝しつつ毎年飾っています。

音楽・・・特に日本の歌は様々な季節感を感じさせてくれることが多いですね。

アリエッタにある姪の雛人形

想い出の雛人形。衣装が色褪せているところもあるのですが、大切に毎年飾っています。

 

 

 

 

 

唱歌《うぐいす》と《浦島太郎》同時進行で歌うと?

本日は歌中心の無料の音楽カフェ。先月の新しい参加者の方が今月も来てくれて嬉しく思います。

今月の歌は《うぐいす》《星影のワルツ》。あの《ちゅうりっぷ》を作曲した井上武士さんの《うぐいす》、私は施設で伴奏するまで知らなかったのですが、高齢者の中でも70代後半~80代前半の方という、一部の方だけご存じの曲でした。不思議!でもシンプルな四七抜き音階なので皆さんすぐに覚えられました。またこの曲は、いろいろな曲に似ているのですが、最も似ていると勝手な解釈で、《浦島太郎》と《うぐいす》を同時進行で歌ってもらいました。皆さん結構歌えるものですね。実際は浦島太郎の方が4小節長いのですが・・・。

恒例のハンドベルでも演奏してもらいました。

《星影のワルツは》は悲しい別れの歌、参加者の思い出話では「思い人を田舎に捨ててきた」という方も!結構衝撃!?
替え歌で《幸せなワルツ》という前向きな明るい歌詞があるおで、こちらを最後に締めくくりました。作詞者不詳だそうです。

また、参加者の草笛活動家の男性が、草笛で《うぐいす》を演奏してくれました。オカメのお面がいいですね。

愛のアダージェット~マーラー~エロスとタナトス

クラシック初心者のための第一火曜日の音楽カフェ。第45回目は、ウィーン世紀末の頽廃芸術とも言われるグスタフ・マーラーとその妻アルマについてお話をしました。

美貌と知性でクリムトやココシュカ・・・数々の芸術家と浮名を流したアルマ。

アルマには学生時代から興味があり、伝記も読んでいました。愛と苦悩のカオスに溢れていながら美しすぎる、マーラーの交響曲第5番第4楽章の《アダージェット》はマーラー夫妻そのもの、受講者の皆さん真剣に聴いていました。クラシック初心者対象でもマーラーの名前を知っている方は2名ほどいましたが、曲は知らなかったようです。

クラシック音楽の世界で時々いわれる「交響曲第9番の呪い」を避けるために交響曲としなかった《大地の歌》は昔のサントリーのCMにも使われていたのですね。《アダージェット》が使われていたヴィスコンティ監督の「ベニスに死す」の話もしながら、ウィーンのお菓子代表としてデメルのザッハトルテをいただきました。

もともと興味のある時代背景、昨年はクリムト展やウィーン・モダン展を堪能しましたので、今回の参考にもなりました。

パワーポイントの資料もお渡ししています

 

今年初の音楽カフェ、ニューイヤーコンサートから宇宙まで

今年初のクラシック初心者のための音楽カフェ、初心者とはいえ、Eテレのウィーン・フィルのニューイヤーコンサートをちゃんと観た方が2人も!私は最後の方しか観られなかったので、再放送を録画予約します!それにしても女優の中谷美紀さんがWPOのヴィオラ奏者とご結婚されてから、中谷さんがNHKの生放送のブースに出演、その美しさと教養の深さに魅了され、ファンになりそうです。今度のドラマ見ます(笑)。

さて、今日のお題は寄り道もありましたが・・・
ニューイヤーコンサート→シュトラウスファミリー→R.シュトラウス→2001年宇宙の旅→スターウォーズ→実験:ドとソで宇宙の音楽っぽくなるか検証→J・ウィリアムズのコルンゴルトパクリ疑惑→R.シュトラウスと日本の関係→2001年宇宙の旅の「美しく青きドナウ」、で一周してJ,シュトラウスに戻ってきました。お菓子はウィーンの老舗デメルのタルトなど。

出席者によってお題が決まることがあるで、通常予告はしないのですが、クラシック音楽初心者の方が気軽に参加できる第一火曜日の音楽カフェ、ご興味ある方はご連絡お待ちしております。継続の必要はなく、気が向いた時のみご参加いただける企画です。

音楽カフェ特別版「フィンランドのクリスマスの歌~」

毎月第1火曜日に行っているクラシック初心者ののための音楽カフェ、12月3日は特別ゲスト谷口艶子さんをお迎えして、お得意のフィンランドの歌と民俗楽器カンテレの演奏をお楽しみいただきました。

毎月いらしてくれているご近所の方の他、今回は何と、愛知や栃木からもお越しくださり、25名のお客様がいらっしゃいました!クリスマスツリーもあるので、ちょっと窮屈になってしまったかもしれませんが、初めて聴く曲、初めて見る楽器、という方が多かったです。一方で、フィンランドの代表的作曲家、シベリウスに詳しい方々も4,5名いらっしゃいましたが、谷口さんの歌を楽しんでいただくことができました。谷口さんの声は、フィンランド人のHさんが、すごくフィンランドに合っている!とおっしゃっていましたね。

星降るようなカンテレの音色にもみなさんうっとり。最後にフィンランドのクリスマスソング「クリスマスツリーは建てられた」と歌いました。楽譜を読めない方も多かったのですが、すぐに歌えるようになり、大合唱となりました!

 

 

母の作詞の歌をご近所の方と

毎月第2水曜日の無料の音楽カフェ。フランス民謡の《月の光に》を歌いましたが、これは幼少時のピアノの教材曲にあったものを当時母が勝手に詞をつけてしまったものです。譜面を作成して配布しましたが、著作権は問題ないでしょう(笑)。参加者の皆さんにとって、曲自体も初めてでしたが、すぐに覚えて歌えるようになりました。妹たちも知っているこの歌詞を、私もまさかこご近所の方と歌うことになるとは思いませんでしたね。母を知っている方もいるので、へえ~と感心してくれました。

他に《紅葉》の輪唱をハンドベルを使いながら歌ったり、《山寺の和尚さん》では打楽器を使ってリズム打ちをしました。皆さんどんどん声が出るようになって驚きです。
今日は初めて参加された方もいて、草笛でボランティア活動をされているSさんの草笛も楽しんでくれました。この音楽カフェは小さいですが、音楽の後にお茶を飲みながら交流の場になるといいと思っています。

Sさんの草笛活動も広がりますように。

 

12月3日(火)フィンランドのクリスマスの歌と民俗楽器カンテレの調べ

クラシック初心者のための音楽カフェVol.43は、特別企画

「フィンランドのクリスマスの歌と民俗楽器カンテレの調べ」です。

12月3日(火)14:00~15:30 ティータイムではフィンランドのお菓子もどうぞ!

特別ゲストとしてフィンランドに留学された声楽家、谷口艶子さんをお迎えして歌と民俗楽器カンテレの演奏をお楽しみいただけます。

谷口艶子 (ソプラノ&カンテレ)プロフィール

武蔵野音楽大学卒業後、フィンランド国立シベリウスアカデミーに留学。マリア・ホロパイネン氏に師事し優秀な成績でディプロマを取得。フィンランドを紹介するコンサートのほか、赤ちゃん障がい者も楽しめるコンサートに力を入れている。保育園、歌う会、児童合唱団などで指導。」

プログラム

カンテレとフィンランドトーク

フィンランド民謡

「少女は赤いリボンをもって」

「トゥラ トゥッラッラ」

フィンランドのクリスマスの歌

「静かに 静かに クリスマスの鐘は鳴り響く」

「クリスマスツリーは建てられた」

シベリウス作曲 5つのクリスマスの歌 作品1

「いまクリスマスは雪のポーチの側に」

「いまクリスマスがやって来る!」

「外は暗くなる」

「富も名声もいらない」

「降り積もった雪の吹き溜まりが」

他・・・

参加費:1,500円(税込) 準備の都合上、事前予約を承っております。

090-6195-7354(たなべ) またはinfo@busicgalleryarietta.com

お申込をお待ちしております。

美しく素朴なフィンランドの響きをお楽しみください。

 

童謡をドビュッシー風に

11月5日、クラシック初心者のための音楽カフェ第41回目のテーマは「フランス印象派のドビュッシー」。

19世紀後半のベル・エポック、そしてジャポニズム、私自身も好きな時代です。絵画の世界との関わり、1889年のパリ万博のエッフェル塔裏話などもしました。

ドビュッシーの革新的な音楽は素晴らしいと思うのですが、どうも人間的にはあまり好きになれない作曲家(笑)。

ピアノ曲をいくつか演奏の後、童謡を全音音階で演奏してみて、ドビュッシー風にアレンジしてみました。

「知らないことを知るって楽しいわね」という感想をいただき、これからも楽しんでもらえればと思います。

歓談タイムは、フランスに因んでダロワイヨのマカロンを用意しました。

 

 

 

10月の音楽カフェ~ハロウィン発祥の地アイルランド

10月のクラシック初心者のための音楽カフェ第41回は「ハロウィンの発祥、アイルランドの音楽」でした。奇しくもラグビーで日本がアイルランドに勝利した直後、参加者の皆さんもアイルランドの緑のイメージ等、少々あったようです。
内容は、ショパンの「あの名曲」がアイルランドに通じてた?そして「君が代」とアイルランドの関係は?など興味深く聴いていただけたようです。今回はクラシックだけでなく、エンヤや民俗音楽などケルト文化にも触れました。アイルランドに行ったことのある参加者もいらっしゃいましたが、私もいつか行ってみたいです。

今回のお茶菓子は、アイルランドティー、そしてハロウィンの伝統菓子「バームブラック」を焼いてみました。指輪もケーキの中に入れて!指輪があたったのは、前日がお誕生日の参加者の方だったのでちょうど良かった(?)です。