音楽教室・音楽観

日本の子守歌は悲しい

昔、母がよく言っていたことを思い出したので、書いてみようと思います。

乳幼児だった私を母が寝かせつける時、「♪ね~んねん ころ~り~よ~」と江戸子守唄を歌うと、私は必ず泣いたそうです。それで「♪汽車汽車ポッポポッポ~」とリズム感のある歌を歌うと、安心したのかよく寝たとのことです。でも今思うのですが、これに限らずいろいろ歌ってもらった記憶が結構あるので、母は私が音楽に対する感受性があるのか実験していたのかもしれません。

この子守歌は陰音階でできているのですが、西洋音楽の短音階よりさらに悲しい感じが増していると思うのです。悲しいというより、寂しいメロディで、子供にとっては不安だったような気がします。シューベルトもモーツァルトもブラームスも、心安らぐ美しい子守歌を書いていますが、日本各地の子守歌はみんな寂しいメロディ。歌詞も奉公のお守りが里を想うような、そんな内容が多いようです。

でも、今はこの江戸子守歌、陽音階で明るい感じで歌われることもあるようで、驚きました。やはり元のメロディは悲しすぎるんでしょうか。

因みに母は特別な音楽教育を受けた訳ではありませんが、歳を取っても高くてよく通る声で、歌も昔からうまかったらしく、小学校の時に独唱に選ばれたこともあったようです。残念ながら私も妹たちも母のような声でなく、地声はどちらかと言えば低く(もちろん歌えば高音も出ますが)、私たちは誰も似なかったのでした。

(ボランティアで通っている特養のアマリリス、立派でした)

4月の音楽カフェとピアノのレッスンについて

すでに通常の参加者の方には連絡しておりましたが、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、4月の音楽カフェを中止にしております。

個人レッスンは、子供の生徒さんは3月一杯学校休校に伴い、お休みにいたしましたが、4月の2週目以降から再開予定です。大人の生徒さんのレッスンは個々に相談しておりますが、音楽教室全体は、新型コロナウィルスの社会への影響をみながら実施を判断していきます。

ご迷惑をおかけいたしますがご理解の程よろしくお願いいたします。

第22回クリスマス音楽会

令和元年のクリスマス音楽会を12月22日に行いました。

例年なのですがコンセプトは、クリスマスの美しい曲や冬・北国の音楽を中心に、クラシックやピアノソロだけでなくいろいろなジャンルで連弾、2台ピアノ、歌、ハンドベルを演奏、後半はパーティ、最後にプレゼントとなります。

曲の一部を紹介します。

生徒のRちゃんは世界の民謡が美しい伴奏でアレンジされている「きれいにうたいましょう」というタイトルのソルフェージュ教材から、ノルウェー民謡の《雪と子供》を歌いました。これはNHKの「みんなのうた」やヤマハ音楽教室の教材にも登場しますが、ノルウェーでも有名なのかと知人のノルウェー人何名かに尋ねると、何とほとんど知られていませんでした!

Wちゃんは《ジングル・ベル》を演奏したいという希望がありましたので、レベルに合った右手だけの楽譜を作成したので喜んでくれました。連弾にすれば華やかになります。

また、《あわてんぼうのサンタクロース》をRちゃんが伴奏、参加者にすず、カスタネット、タンバリン、ドラムなどを配って曲に合わせて演奏してもらいました。今回初めて参加してくれたお父さんもバッチリでした。

 

後半の指導者演奏は作曲家のエピソードも交えて演奏。

J.S.バッハの平均律クラヴィーア曲集から有名な、1番のプレリュードをまず演奏、これにバッハ=グノーの《アヴェ・マリア》のメロディをゲストの中山真由美先生に演奏してもらい、2台で合わせて演奏しました。

次にこのプレリュードのようなアルペジオでできている曲を書いてみたいと、今年私が作曲した《ヨハンの夢》を演奏、少し和声を複雑にし、曲もポップスに近い感じにしました。

それからクラシックの名曲としてドビュッシーの《月の光》、

冬の曲としてニューエイジミュージックの代表的な作曲家の一人、中村由利子さんの《ウィンターロマンス》

中山先生と2台ピアノで「アナと雪の女王」から《レット・イット・ゴー》を演奏しました。アナ雪2も早く観なくては。

クリスマスツリーの隣で家族ごとに写真撮影。K家のみなさん。

プレゼントの楽譜やぬいぐるみも喜んでくれました。

昨年からの生徒さんたちには昨年は赤い方、今年は緑の方をプレゼント。

絵もきれいで選曲もいいのでクリスマス商品として喜ばれます。

パーティは型抜きしたサンドイッチを準備、それからノルウェー式ワッフルを焼いたので、子供生徒さんたちは率先して手伝ってくれました。

あとは歌とハンドベルで《歓びの歌》と、恒例の全員で《きよしこの夜》を歌いました。

クリスマスはキリスト教のお祭りで、今年はローマ教皇が来日、様々な宗教の壁を超えて、平和を祈りました。

クリスマス音楽会も美しい音楽とともに、まずはそれぞれの家族が仲良く健康で、来年も平和で暮らしていけるように願を込めて毎年開催しています。

令和2年も素晴らしい歳になりますように。

クリスマス音楽会ではオリジナル楽譜も作成

クリスマス音楽会、今年は12月22日、22回目になります。

クリスマスの曲や冬の曲をメインにしていますが、初心者の生徒さんに合わせて連弾に編曲をしたりしています。

もちろん著作権に問題のない曲に限ります。

作成した楽譜には「〇〇ちゃんの~」と生徒さんの名前をタイトルに入れたり、色のついた用紙を使ったり、練習が楽しくなる工夫をしました。

 

クリスマス音楽会は、ピアノだけでなく歌や連弾、さらに助っ人の先生と一緒に2台のピアノによる演奏もあります。軽食を楽しみにしてくれているようです。

昨年のサンドイッチはキュウリでリボン風にしたサンドイッチを作りました!スウェーデン風なんです。

生徒さんたちには、バウムクーヘンに自分でお菓子やフルーツ、クリームを乗せてデコレーションし、オリジナルケーキができていました。プレゼントなど音楽以外も楽しんでくれていました。

9月の諸々

?ピアノ教室では

9月の嬉しかったことの一つに、大人のピアノの生徒さんがアップライトからグランドピアノに買い替え、ますます練習に励んでいること。現代の日本の住宅事情では、一般的に電子ピアノ(利点もありますが)で練習してる生徒さんも少なくありませんが、生ピアノでのタッチ、自分の音をよく聴く、ということは大切なことです。私自身も勉強を続けていてつくづく思います。グランドピアノは、更に自分の気持ちを豊かに表現してくれる楽器です。曲が進めば当然繊細な表現も必要になってくるので、今後も生徒さんの成長が楽しみです。

?音楽カフェ

第一火曜日、第二水曜日の音楽カフェはそれぞれ40回目を迎え、ゲストとしえtヴォーカルグループ、アンサンブル神楽坂の二重唱や三重唱を聴いていただきました。スウェーデンの民謡や、イタリアやイギリスの古典歌曲は、参加者の方々に馴染みがなく、初めて聴くような音楽だったと思いますが、それぞれの曲にちなんだお菓子とともに楽しんでいただきました。また、この回は輪唱のしくみを分析し、「輪唱実験」もしてもらい、参加者の方々に音と音符の長さを選んでもらい、輪唱の曲を作曲しました!みなさんきちんと歌えてハーモニーもきれいでびっくりしました!

?パステル和アート

専門の先生が指導に来てくださっているパステル和アート。先月は子供教室も実施しました。

9月の通常会ではテーマは「奥入瀬渓谷」

課題の色使いが独特でファンタジックなので、「奥入瀬幻想」と名付けてしまいました。

白樺や岩・・・これは奥入瀬じゃないなんて言う人もおらず、これもパステル和アートならではの表現として楽しみました。

サロンは他に、ミーティングとして使用したり、これから使ってみたいという方2名が見学にいらっしゃいました。お役に立てれば嬉しいです。

幼稚園の時耳コピした曲、人形の夢と目覚め

生徒がオースティンの「人形の夢と目覚め」を練習することになりました。発表会などでもよく演奏される人気曲で、本人もがんばっています。

この曲は私にとってちょっと思い出のある曲です。最初の子守歌の部分は、私が幼稚園の時のお祈りの曲で、私の最初の耳コピの曲でした。

当時、ピアノを習ってまだ間もなかったので、メロディは原曲の重音でなくて単音で、伴奏も入れて両手で家で弾いていましたが、どうも最後の所がおかしいと思っていました。最後にラの♭が出てくるのですが、黒鍵をまだ習っていなかったので黒鍵を弾いてみるという考えが及びませんでした。幼稚園で聴く音と違うということは気づいているので、もうちょっと考えればこの黒いのを試しに弾いてみよう、となったでしょうに…。実際に、確か小1くらいになってこの曲を演奏することになり、楽譜を見て、ああーお祈りの最後の所は♭だったんだ~と思った記憶があります(笑)。

きれいに歌うソルフェージュ

最近、特にソルフェージュで思うところあり、ちょっと書いてみます。

ピアノの生徒さんにも不可欠なソルフェージュ。簡単に言えば、音を聴いて当てたり、ドレミで歌ってもらったりすることです。聴音や聴奏(年齢にもよりますが)もしていますが、最初わからなくても、段々と音感がついてきています。最近、上手に歌えるようになってきたなと思う生徒さん、伴奏が気持ちいいようです。使っている教材は「きれいにうたいましょう」というヤマハのテキストですが、世界の民謡を中心に馴染みやすい曲が盛り込まれ、全てドレミで歌います。ただしクリスマス会にはこれに作詞をしてみたりしました。このテキストの良いところは伴奏のアレンジがとても美しく、細かい工夫がしてあること。子供の心に届くように、思いがこめられているのがよくわかるのです。私自身も歌のアンサンブルの活動をしているので、自分でもよく歌います。教材オリジナルの曲もあるのですが、また鳥肌が立つくらい美しい曲があるのです!ステージでも歌いたいくらいです。

 

クリスマス音楽会(第21回)

Music Gallery Arietta(音楽教室・レンタルサロン)主宰の田邉英利子です。ご訪問ありがとうございます。

一昨年、レッスン室を改装、Music Gallery Ariettaとしてオープンする前まで、しばらくピアノは大人の生徒さんだけでしたが、初めて生徒募集をしましたら子供の生徒さんたちも入会、久しぶりにクリスマス音楽会をすることにしました。

コンセプトは、クリスマスの美しい曲や冬・北国の音楽を中心に、ピアノソロだけでなく連弾、2台ピアノ、歌、ハンドベルを演奏、後半はパーティ、最後にプレゼント、で締めくくる、というもので、実はもう21回目となります。

「きれいにうたいましょう」というタイトルのソルフェージュ教材から冬をイメージした民謡などを生徒さんたちに歌ってもらいましたが、ドレミで歌うのではなく、私が作詞をしたものを歌ってもらいました。

また、生徒さんたちは、プレゼントしているクリスマス・ソング・ブック(イラストもかわいい!)やフィンランドの教材他、連弾やピアノデュオも演奏。

生徒さんとも、2台ピアノの曲のリハーサル

生徒の部が終わると、ゲスト出演の中山真由美先生(友人ですが)との、「先生の部」。

私達の演奏は次の通り

ピアノ連弾 2曲 ジャズバージョンの曲やクリスマスの映画音楽

おまけ♪西村英利子 魔法のピアノ

歌 ♪讃美歌106番 あらのの はてに

ピアノ・ソロ -ピアノ名曲と冬の曲-

♪ショパン ワルツ第6番 Op.64-1子犬のワルツ

♪シベリウス 樹の組曲より Op.75-5 樅の木

ピアノ・デュオ クラシック名曲として1曲

と盛りだくさん。普通、講師演奏で7曲なんて、こんなに多くやらないですよね・・・。

初参加の生徒さんたちやご父兄に、少しでもいろいろなジャンルの音楽を聴いてもらえればと思いました。

ちなみに  作曲西村英利子:魔法のピアノ というのは、私が小学校2年位に、バイエルの表紙の絵をイメージして作曲した曲なので、旧姓になっています。このバイエルの良さについて、言いたいことは沢山あるのですが、また別の機会に。

また、ショパンの子犬のワルツは冬でもクリスマスでもない曲ですが、私のこの曲との出会いは、小学校1年の時に給食の時間にかかっていたことによります。来年、同じ小学校に入る生徒さんがいるので、興味を持ってもらおうと選曲しました。エピソードや解説を交えながら進めると、あっという間に時間が経ってしまいます。

パーティでは、ちょっとリボンで包んだようなサンドイッチを朝から作りましたが、喜んでもらえました。生徒さんの従姉さんは「インスタ映え~!」と言ってました。さすが若い世代です。ケーキはバウムクーヘンにそれぞれホイップクリームやフルーツを乗せて、自分たちで作ってもらいました。小さい生徒さんも結構工夫していましたね。

リボンサンドイッチ。キュウリの薄切りのリボンです。

最後に、頑張った生徒さんたちにはブーケとプレゼント。そしてゲスト演奏の中山先生にも、お手伝いしてくださった大人の生徒さんOさんにも感謝です。Oさんが参加しやすい、大人だけの会も企画したいと思っています。

今年調達した星、入り口のロビーに飾っていました。前回までは母がいて、ずっと手伝ってくれていたので片づけが終わるとちょっと寂しくなりましたね。

また来年も楽しくレッスンできればと願っています。