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ピアノパーティ復活・新入会生徒歓迎ほか

あっという間に3月となりました。

今年の1月には演奏だけでなく飲食もできる場として、演奏者の集まり&パーティでご利用いただきました。

グラスやお茶・コーヒーはオプションでこちらで用意いたしました。弾き合い会後、ワインなどを楽しまれ、皆様ご満足いただけたようです。コロナ禍でしばらく飲食を伴うレンタルはほとんどありませんでしたが、これからも感染対策をしながら演奏も食事も楽しめる時間を提供できたらと思います。

この2か月は、ミーティングのご利用や、コンクール前の練習、他のピアノ教室の先生が発表会のリハーサルにもご利用くださいました。また、ピアノだけでなくヴァイオリン、コントラバス、トロンボーン、声楽など様々な楽器の練習に使っていただいています。

2月中旬からは毎年雛人形を飾っており、特にご近所の歌のグループの方々が喜んで見てくださっていました。

歌のグループは今年3団体が定期的にレンタルされていますが、メンバーも増えています。

妹のお雛様なのですが、このような男雛、女雛のみがケースにあるのは珍しいようです。

ピアノの生徒たちも興味深々で眺めていました。

レッスンの曲を選ぶ時にも季節感をある程度考慮しますが、四季からいろいろな感性が育まれればいいなと思っています。そして、今日から生徒たちに配布しましたが、「アリエッタだより」を発行。教室のニュースや音楽情報を時々届けていきたいと思います。昨年のクリスマス会の報告や、夏の発表会のお知らせ、お薦めの音楽番組などを掲載しました。

今年、2名が新入会となりましたが、音楽を幅広く紹介していきたいですし、どんどん興味を持ってほしいです。

2つのクリスマス会開催!

12月18日は子供の生徒&家族とのクリスマス音楽会、15日は大人のクリスマス会(宴)を開催しました。残念ながらこの時期それぞれお休みの生徒さんもいたのですが、これからも体調には気をつけていかなければと思います。

生徒たちが飾り付けをしてくれたクリスマスツリー

18日のオープニングは、冬をテーマにした私のオリジナル曲。

クリスマス会では冬やキリスト教・クリスマスに関連した曲を中心に選曲しています。

生徒たちはピアノのソロや連弾、ハンドベル、パーカッションなどを演奏の他、カリンバ体験も。今回クリスマス会に初めて参加する生徒たちもいましたが、皆さん一生懸命練習してきていました。とてもいい演奏ができたと思います。

また、データ音源を使ってオーケストラをバックにしたような演奏も聴いてもらいました。

ハンドベルチーム

また、北欧好きの私からはフィンランドのクリスマスソングも紹介。クリスマスツリーを飾る歌なのになぜ暗いメロディーなのか・・・その秘密はお国の自然や文化、人々によるのではないか、日本人の心も近いものがあるのではないか、そんな話もしてみました。

休憩時間にはサングリア風アイスティーなど、ドリンクで休憩、換気を行い、2部は友人&ピアノ指導者でもある薫先生、ちかこ先生との演奏。私は8曲全てをセコンドで演奏で、生徒たちやご家族にはゆっくり聴いてもらいました。

曲は12月の風物詩(?)「くるみ割り人形」のバレエ組曲全8曲と朗読と連弾で。小さいごきょうだいもいたので、くるみ割り人形とは何ぞや、という説明から、ドイツのお土産用の小さいくるみ割り人形を見せて説明しました。

そして、お菓子の世界へヒロインのクララと一緒に訪れる気分で、その曲にあったお菓子を曲ごとに配りました。

  1. 小序曲
  2. 行進曲
  3. 金平糖の踊り(ドラジェの踊り)→ドラジェ
  4. ロシアの踊り(トレパック)→大麦糖のねじり飴のことなのでキャンディケイン、これはクリスマスツリーに飾っており、子供たちにそこから取ってもらいました。

    ツリーに飾られたキャンディケイン

  5. アラビアの踊り(コーヒーの踊り)→コーヒー味の飴とチョコ
  6. 中国の踊り(お茶の踊り)→お茶の飴
  7. 葦笛の踊り(ミルリトンの踊り)→アーモンドのお菓子のことなのでアーモンドクッキー
  8. 花のワルツ→食べられるお花、エディブルフラワー!

 

くるみ割り人形組曲に因んだお菓子

全8曲の演奏は長かったかもしれませんが、クララの体験した不思議な世界を飽きずに楽しんでもらえたようです。

そしてプレゼントもいろいろ、クリスマスツリーの下に積まれています。これから少しでも世の中がよくなり、来年も皆さんと楽しく音楽とともにありますように願っています。

さて、それから22日は大人のクリスマス会を開催。こちらは少人数の忘年会のような感じで、北欧伝統のスパイスの効いたクリスマスハムやノルウェーワッフル(ノルウェーのヤギのチーズと共に)を焼いたり、グロッギ(グリューワイン)を楽しむ大人の会でした。レッスンでの曲の演奏や、ギターも持参されての弾き歌いなど、普段見られない生徒さんたちの様子も見られました! ピアノは何歳からでも始められますが、会社を退職されてから初めてピアノを習おうと思ったことだけでも、すごいことだと思います。年齢に関係なく、人生を楽しむお手伝いができれば私も嬉しいです。
大勢で安心して飲食ができるようになりましたら、子供のクリスマス会でもまたご馳走を出したいですね。

北欧のクリスマスハム。ライ麦パンと一緒に。

グロッギ(ホットワイン)

 

 

地元で親子向けクリスマスコンサート

練馬・北町二丁目町会会館で親子向けのクリスマスコンサートを承りました。

社会福祉法人・かるがも親子の家・北町主催です。スタッフの皆さんが心をこめて準備してくださっている様子を見て、若いママたちや子どもたちもいつも安心してここに通われているのだな~と思いました。

備品はキーボード、歌はコロナ禍なので無し、単調にならないように民俗楽器も使ってみました。

まずは伝統的な讃美歌をキーボードのオルガンの音色で荘厳に・・・

ジャズ調のクリスマスソングをピアノの音色に変えて・・・パーカッションも配り、二手に分かれて決まったリズムの打ち合い。思った以上にみなさん正しいリズムを打ち合えてびっくりでした!

そして、北欧音楽を勉強している私としては、ただのクリスマスソングの演奏だけよりも、誰も聴いたことないものをと思い、フィンランドの伝承のクリスマスソングを、今度はチェンバロの音色で演奏・・・

この曲、楽しいはずのクリスマスの歌なのに、フィンランドではなぜこんなに暗い曲なのか、日本の童謡も例に出してトークしてみました。

そして、フィンランドの民俗楽器カンテレの絵を見てもらったり、小さな弦楽器カリンバで、別のフィンランドのクリスマス伝承曲を演奏。さらにカリンバを演奏してみたいママに「きらきらぼし」を挑戦してくれましたがこれも見事に演奏されました!

カリンバでフィンランドの「父なる神さま、おまもりください」を演奏

そしてママたちが喜びそうな曲も演奏。「子供がリズムを感じて跳ねていた」「ゆっくり音楽を聴けて幸せ」

「子供が音楽にしっかり聴き入っていた」など感想を後からスタッフさんから伺い、私も嬉しく思いました。

最後にジングルベルをオーケストラデータと一緒に演奏しているとサンタさん、クリスマスツリー、ミセスクロース(?)が登場!こどもたちのプレゼントを配って、颯爽と帰っていきました。

その後はママたちとおしゃべりして、私と同じ幼稚園だということがわかったり、カリンバにトライしてもらったりしました。普段子育てを頑張っているママさんたちにも楽しんでいただけたなら私も本当に嬉しいです。一人で子育てで悩んでいるママも、こちらに参加できれば仲間がたくさんできますね。準備にご尽力くださった、かるがも親子の家のスタッフの皆様にも改めて感謝です。

社会福祉法人 かるがも親子の家のサイトはこちらです。

http://www.daikazoku.sakura.ne.jp/kitamachi.html

しもねり・かわら版音楽コラム追記「共感覚ってご存じですか?」

練馬区北町のフリーペーパー「しもねり・かわら版第14号が11月15日に発行されました。今回も音楽コラムを書かせていただきました。ローカル情報も楽しみで、編集の皆さんのご尽力に感謝しています。

タイトルは「共感覚ってご存じですか?」で、音を聴くと色が見える、というお話です。

かわら版コラムは字数制限があるのですがもう少し書きたくなりましたので、こちらで詳しく書いてみたいと思います。

私は10年ほど前まで共感覚というものを全く知りませんでした。

知ったきっかけはNHKのテレビ番組でした。最初はちゃんと見ていなかったのですが「あれ?こんなことにわざわざ共感覚なんて名前がついているの!?」と驚きました。

「黄色い声をあげる」など音を色で表現するように、異なる感覚が連動するという共感覚は誰もが持っているとのことです。ただ、共感覚には様々なものがあり、変わっているケースではある音を聴くと四角い何かを掴むような感覚がするとか、感覚が強すぎて苦しんでいる人もいるなど、複雑なものだということを知りました。

 

私の場合ですが・・・

*文字(ひらがな・カタカナ・アルファベット)・数字に色が決っている。

例:色を表す漢字はそのまま、黒=黒、赤=赤、こういうケースは多いのではないでしょうか。

色と無関係な漢字でも、何かしらの色があります。朝=赤・水色 早=水色 時=黄緑 宇宙=紺色・銀などなど

例:アルファベットのLはレモン色、R=は透明なリンゴジュースの色なので、物のイニシャルと関係しているのかもし  れないのですが、綴りを知る前から決まっていたような気がします。

例:数字は覚える時に色とセットなので便利な時がありますが、2と7が同じ緑なので、データなどの数字を思い出す時、「緑だったけど2か7か」なんて迷うことがあります。

*楽器の音(単音・和音)に色がある。

例:ド=赤 ミ=緑 ソ=青系 でドミソの和音はそれらが絵具のように混ざって別の色になるのではなく、モザイクのようになっています。

実はお世話になった方々に出したヤマハの退職通知ハガキに、音楽の調性(ハ長調など)を色で表したものを作りました。実際自分で絵具を使って描いてみたのは初めてでした。何人かの人たちからは、調によって自分と同じだったり違ったりして面白がられました。あの頃は「共感覚」なんて言葉は知りませんでしたが、ただ幼少の頃から感じていた色を表わしてみたいと思っただけでした。

私が昔から感じていた西洋音楽の基本となる24調を表わしたものです。

※実はこの調性の色、新たにパステルを使って別途制作中です。

また、番組の中で出演者が数字を並べて書いているのを見てなんだろうと思いましたが、あ!これは私の頭の中と同じ感じかも!こんなことも共感覚の一種なの!?と再度衝撃を受けました。

私の数字の世界と四季

ちょっと雑な図でスミマセン。

私の場合はこんな感じ。立体的に数字が並んでいて、決まったところでカーブして繋がっています。出演者が書いた図がどこでカーブしていたかは忘れましたが、・・・ついでに四季もどうなのだろうと色も一緒に書いてみました。四季の色は春=ピンク、秋=オレンジ色・茶色など、冬=水色・白、などは多くの人と同じかもしれません。でも夏は私は濃い赤や濃いオレンジなのですが、緑という人もいて、ああ違うなーと思ってしまいます。四季のサイクルを自分が移動している感じです。

家族に訊いてみたら、こういう数字の世界はないと言います。では数字を思い浮かべる時、どう浮かんでいるの?自分は一年のどこにいるの?と逆に不思議です。

だんだん音楽とは関係なくなってしまいましたが、幼稚園のリトミックで先生のピアノによる和音を必ず当てていたのも、色のおかげもあったのかもしれません。

 

 

 

 

ムジカノーヴァのアーティストさん来訪

音楽雑誌「ムジカノーヴァ」の表紙絵を制作されているテツジ山下さんがミュージックギャラリーアリエッタを訪問してくださいました。
音楽もお好きな方で、楽しくお話しさせていただきました。緻密で幻想的な切り絵はペーパーキルトというのですね。ムジカノーヴァは私も以前ノルウェーの音楽に関して記事を書かせていただいたことがありました。生徒さんのレッスや自分の勉強に役立てるように購読しております。最近の  表紙は、色使いがとても素敵だなと思っておりました。また、私が時々伺っている銀座の画廊、枝香庵さんをよくご存じで、ご縁を感じました。
10月16日~11日は江戸川橋のGallery Fieldで作品展があるそうです。ご興味のある方ぜひいらしてみてください♪

「しもねり・かわら版」での音楽コラム執筆中

地元練馬北町のフリーペーパー「しもねり・かわら版」第13号が発行されました。私も音楽に関する連載コラムを書かせていただいております。今回は時代劇の音楽についてです。私が普段疑問に思っていることで、掘り下げると長い話になりそうでしたが、字数制限を守ってなんとかまとめました♪
かわら版のメインの記事は北町児童館について。私も小学生の頃よく遊びにいきました。それからもう一つの連載コラムを書いている北町出身の占い師盡田モリノスさんと先日初めてお会いしました。コラムの似顔絵を見て女性だと思っていたのに男性と知ってびっくり!1歳年下だったので、小学校で5年間は一緒だったはずでした~。幅広く活躍されている方でますます興味津々です!
かわら版はアリエッタ受付にもたくさん置いてありますのでご来館お待ちしています。

第2水曜日の無料音楽カフェ

毎月第2水曜日、音楽カフェとして歌やハンドベル、体を使ったリズム遊びなどをご近所の高齢者対象に行ってきました。もちろんその後のお茶やおしゃべりも皆さんと一緒に楽しく過ごしています。

コロナで毎月の開催はできませんでしたが、久しぶりに6月に行いました。第55回となります。

7月も行うはずでしたが、大雨と感染者数急増で、急遽お休みにしました。カートを押してこられる方も何名かおり、雨の日は危険になってしまいます。

6月の季節の歌は「かえるのうた」と「ほたるこい」

実はこの曲、一緒に歌うこともできるのです。前日に気づいて慌てて楽譜を作り直ししました(笑)。

さらに輪唱にすればどんどんハーモニーが生まれます。つられないように歌ったり、ハンドベルにも挑戦してもらいました。

かえるのうた×ほたるこい(同じ音からスタートすれば歌えます)

それから私の初めての演歌風作品を歌ってもらおうと、少しずつ練習。

みなさん結構気に入ってくれています。

 

この日のお茶菓子はご近所の老舗より。練り菓子は薔薇、紫陽花、青梅(写ってませんが菖蒲も)。そしてお抹茶を点て、喜んでもらえました。

8月は無事開催できることを願っています。

(第一火曜日の音楽カフェは当分お休みです)

 

6周年となりました

両親の遺した家のレッスン室を拡張し、ご近所の方にも使ってもらえるようにリノベーションしてから、6月5日で6周年となりました。早いものです。コロナ禍もありましたが、ご来館延べ人数やイベント(レッスン含む)数も昨年より増えました。

当日は朝から友人よりお祝いメールをいただいたりしましたが、日曜日でしたしコロナ禍でなかったらお祝いパーティを開きたかったです。ご近所の方も何故か覚えていてくれてカーネーションを持ってくれました。

これまでのアリエッタの「音楽カフェ」などのイベントで、挨拶程度のお付き合いだったご近所の親世代の方々との交流がとても深まり、お茶や音楽、おしゃべりを楽しんだりすることができましたが、これは両親の代わりに得たものだったのだと思います。

ホールについて「多目的は無目的」と言った演奏家がいましたが、その意味もわかります。

確かに多くのホールは専門性があります。

音楽専門ホール・その中でもクラシック音楽専門ホール・オペラ・バレエが可能なホール・プロ演奏家専門としてアマチュア演奏家や子供の発表会は利用できないホール・劇場・イベントホール・パーティー会場・・・

コンセプトが明確でそのために設計されていればホールとしての機能は充実し、使いやすい優れているホールとなるでしょう。が、地域で多目的に使える小さなスペースの必要性を感じ、このアリエッタは敢えて多目的なスペースとしました。

ピアノのレッスンの他の主催イベント「音楽カフェシリーズ」ほか、この1年はコーラスグループ4団体の練習、発表会やコンクール前のグランドピアノでの練習、録音、録画、動画配信、ミニコンサートや他のお教室の発表会など、多くの方がレンタルでご利用いただきました。いろいろな目的でご利用いただけることは何かに特化していないただの箱かもしれませんが、スペースを探している多くの方との出会いも大切だと思っています。

この時期に彩る紫陽花、濃い赤紫のものは5年ぶりに先ました。青い紫陽花は、「音楽カフェ」に通ってきてくださるご近所の方がお庭のものを切って持ってきてくれました。皆さんに支えられていることを実感します。

今後とも楽しくお付き合いができればいいな思っております。

 

 

音楽カフェスペシャル無事終了

5月3日、音楽カフェ(はじめてのクラシック)第55回#46

「♪ノルウェーの伝統楽器 ハーディングフェーレのひみつ」無事終了しました!

コロナで久しぶりの開催でしたが、スペシャルwithゲストとしてハーディングフェーレを日本で唯一正式に製作している原圭佑さんをお招きし、トーク、映像、演奏をお願いいたしました。

当会場は定員30名ですがコロナ禍ということもあり、20席で設定、お蔭様でちょうど満席となりました。

ハーディングフェーレは音楽事典などではハルダンゲル・フィドルという名称になっていることが多いですが、ノルウェーの作曲家グリーグほか、バルトークなど多くの音楽家に影響を与えた民俗楽器でもあります。

演奏する弦の下に4~5本(楽器によって異なる)の共鳴弦を持ち、美しい象嵌細工が施されているのが特徴です。

ヴァイオリンは調弦が決っていますが、調弦方法も何通りもあり、基本的に楽譜がなく伝承音楽として継承され、冠婚葬祭の場で演奏されることが多いです。

左と中央は原さん製作の楽器。左はモダンスタイル、中央はオールドスタイル、右はノルウェーで制作された古い楽器。

この2挺が原さんの製作によるものです。

通常の音楽カフェはクラシック音楽初心者の方対象なのですが、今回はいつもの生徒さん達の他、ノルウェー語翻訳者であるノルウェー夢ネットの青木順子先生をはじめ、ノルウェーに詳しい方々や、ピアニストの方たち数名、そして北欧音楽に興味のある日本画家の方もご参加くださいました。

原さんからは、ノルウェーで楽器製作を学んでいた時代のお話や、制作中の貴重な映像、伝統舞踊の大会の映像、そしてテレマルク地方などの結婚行進曲など、惜しみなく演奏もしてくださいました。

ティータイムには北欧に因んでフィンランドのチョコレートとスウェーデンのクッキー。残念ながらノルウェーのお菓子は日本で入手困難なのです~。ドリンク類は、エストニアの有機ミントティーなども人気でした。

 

その後、試奏に挑戦された方もいらっしゃいました。この楽器を初めて見て音色を聴いた方も多く、皆さんたいへん喜んでいただけたようです。特に常連さんの高齢の方は、新しいことばかりで久しぶりに脳の刺激になったわ~とおっしゃっていました。当日お手伝いをしてくれた友人にも大感謝!

学生の頃、グリーグの伝記を読んで「ハルダンゲル・フィドル」の情報がほとんどなかった頃に比べ、今では日本人の演奏家も増え、ついに製作者も現れてご活躍されていることを嬉しく思います。

北欧シリーズは今後また状況を見て開催予定です♪

厳しい先生?優しい先生?

以前、お電話でのお問合せで成人男性の方から「先生は厳しい先生ですか?優しい先生ですか?」と突然訊かれ、

えっ?と、びっくりしたことがあります。

「何を持って厳しいとするかは、人によっても感じ方が違うと思うのですが・・・」

と応えつつお話をし、結局「もっと厳しい先生を探します」とのことでした。

 

この質問は改めて考えるきっかけをくれました。ただ私の考えでは、けっして

厳しさ=怒る、キツイ、傷つけるような言葉を言う ・・・ではないし

優しさ=甘やかす でもないと思っています。

 

思い出したのは、幼稚園の時のこと。当時、放課後にバレエや英語のレッスンのオプションがありました。バレエを習っていたお友達がいたのですが、「先生が厳しいらしい」と母が話していました。幼稚園児なのにうまくできないと「ヘタクソ!」と言われ、上手にできると「子供らしくないね!」とふくらはぎを叩かれ、どちらにしろ褒めないとのこと。スポ根漫画が流行った時代、「褒めて育てる」なんて言葉はなく、ピアノに限らずできなかったら「何クソと思ってやれ」と言われるような根性論がありました。

 

現代ではあらゆる所で体罰は禁止ですが、例えば作曲家の伝記映画でピアノの生徒の手を定規でピシッと叩いたり、人気コミック「のだめカンタービレ」でも小学生ののだめちゃんは先生に張り倒されたりしてケガをしていましたね。今はあり得ないでしょう。私も中学生の時、ペダルの使い方が悪いと、私の足の上から先生がガンガン踏まれました。学校のレッスン室でしたので、私は上履き、先生は土足でした。指の形が悪いと指を掴まれ、鍵盤にギュッと押し当てられ、確かにそれが痛くて電車のなかでも弾くときの指の形を変える練習をしていたものです。結果としては技術的にどういうことが理解できた部分もありますが、これが正しかったのか、他のやり方はなかったのか、考えることがあります。

 

「厳しい」とはどういうことなのでしょう。

有名ピアニストのKさんはレッスンの挨拶「よろしくお願いします」を言わなかったら故N先生に40分間お説教されたとテレビで言っていました。礼儀には厳しいということですね。確かに挨拶は大切です。

ほかには?宿題・課題をたくさん出すこと? 毎日必ず最低◇時間練習しなさいと指定?

曲の合格ラインが高すぎる? 確かにある程度の必要事項です。

まず生活態度から指導、あるいはまず自分に厳しくあるべきなんて、哲学的なこと?

課題ができなかったら例えば「一週間何をやっていたの!?」「そんなにやってこないなら、もう来なくていい、やめなさい」「何でできないの?」などとキツイ言葉を言うこと?

昔のお稽古事あるあるですが、実際私は言いませんし、書くだけでもうイヤだなと思いますね。

 

私自身はこういう言葉が必ずしも効果があるとは思えません。そもそも何故生徒が弾けないのか、は指導側が考えることだと思っています。でもこの問題はひとりひとり違うのでとても難しいです。悩まれているピアノ指導者は多いと思います。

生徒の気持ちを削がずに、その生徒にとってどこまで適切で効果的な言葉を言えるかは、指導側の課題だと思いますので、注意やお説教の言葉の選択は、こちらも日々考えていることです。

私が小学生の頃、ピアノを流行りましたが、せっかくピアノを買ってもらっても、レッスンで怒られたり否定されたりしているうちにピアノが嫌いになってしまって辞めてしまったケースはよく聞きますし、とても残念です。

 

大人の生徒さんで、以前の教室で全否定されてしまったという方もいます。

子供と大人のレッスンは、レベルにもよりますがだいぶ違いがあります。

特に大人になってからピアノを始める場合は指が動きにくい場合が多く、子供と同じようなレッスンは適さないですし、音楽の楽しみのブラッシュアップをお手伝いできるよう、その方に合う方法を考えています。

 

何を厳しいとするかにもよりますが、厳しさが必要ならば、愛がある厳しさ=優しさであればいいと思います。レッスンが厳しいとか優しいというより、その生徒に今何が必要かを考えた指導が、厳しさあるいは優しさに結果としてつながるのではないでしょうか。当たり前といえばそうですね。

私も学び続けていますが、私の現在の師匠がそのように考えてくださっているのがよくわかります。

大人になっても、ピアノに限らず何かを学び続ける喜びというのは、学生の頃よりも今のほうが感じますね。