arietta

「しもねり・かわら版」での音楽コラム執筆中

地元練馬北町のフリーペーパー「しもねり・かわら版」第13号が発行されました。私も音楽に関する連載コラムを書かせていただいております。今回は時代劇の音楽についてです。私が普段疑問に思っていることで、掘り下げると長い話になりそうでしたが、字数制限を守ってなんとかまとめました♪
かわら版のメインの記事は北町児童館について。私も小学生の頃よく遊びにいきました。それからもう一つの連載コラムを書いている北町出身の占い師盡田モリノスさんと先日初めてお会いしました。コラムの似顔絵を見て女性だと思っていたのに男性と知ってびっくり!1歳年下だったので、小学校で5年間は一緒だったはずでした~。幅広く活躍されている方でますます興味津々です!
かわら版はアリエッタ受付にもたくさん置いてありますのでご来館お待ちしています。

第2水曜日の無料音楽カフェ

毎月第2水曜日、音楽カフェとして歌やハンドベル、体を使ったリズム遊びなどをご近所の高齢者対象に行ってきました。もちろんその後のお茶やおしゃべりも皆さんと一緒に楽しく過ごしています。

コロナで毎月の開催はできませんでしたが、久しぶりに6月に行いました。第55回となります。

7月も行うはずでしたが、大雨と感染者数急増で、急遽お休みにしました。カートを押してこられる方も何名かおり、雨の日は危険になってしまいます。

6月の季節の歌は「かえるのうた」と「ほたるこい」

実はこの曲、一緒に歌うこともできるのです。前日に気づいて慌てて楽譜を作り直ししました(笑)。

さらに輪唱にすればどんどんハーモニーが生まれます。つられないように歌ったり、ハンドベルにも挑戦してもらいました。

かえるのうた×ほたるこい(同じ音からスタートすれば歌えます)

それから私の初めての演歌風作品を歌ってもらおうと、少しずつ練習。

みなさん結構気に入ってくれています。

 

この日のお茶菓子はご近所の老舗より。練り菓子は薔薇、紫陽花、青梅(写ってませんが菖蒲も)。そしてお抹茶を点て、喜んでもらえました。

8月は無事開催できることを願っています。

(第一火曜日の音楽カフェは当分お休みです)

 

6周年となりました

両親の遺した家のレッスン室を拡張し、ご近所の方にも使ってもらえるようにリノベーションしてから、6月5日で6周年となりました。早いものです。コロナ禍もありましたが、ご来館延べ人数やイベント(レッスン含む)数も昨年より増えました。

当日は朝から友人よりお祝いメールをいただいたりしましたが、日曜日でしたしコロナ禍でなかったらお祝いパーティを開きたかったです。ご近所の方も何故か覚えていてくれてカーネーションを持ってくれました。

これまでのアリエッタの「音楽カフェ」などのイベントで、挨拶程度のお付き合いだったご近所の親世代の方々との交流がとても深まり、お茶や音楽、おしゃべりを楽しんだりすることができましたが、これは両親の代わりに得たものだったのだと思います。

ホールについて「多目的は無目的」と言った演奏家がいましたが、その意味もわかります。

確かに多くのホールは専門性があります。

音楽専門ホール・その中でもクラシック音楽専門ホール・オペラ・バレエが可能なホール・プロ演奏家専門としてアマチュア演奏家や子供の発表会は利用できないホール・劇場・イベントホール・パーティー会場・・・

コンセプトが明確でそのために設計されていればホールとしての機能は充実し、使いやすい優れているホールとなるでしょう。が、地域で多目的に使える小さなスペースの必要性を感じ、このアリエッタは敢えて多目的なスペースとしました。

ピアノのレッスンの他の主催イベント「音楽カフェシリーズ」ほか、この1年はコーラスグループ4団体の練習、発表会やコンクール前のグランドピアノでの練習、録音、録画、動画配信、ミニコンサートや他のお教室の発表会など、多くの方がレンタルでご利用いただきました。いろいろな目的でご利用いただけることは何かに特化していないただの箱かもしれませんが、スペースを探している多くの方との出会いも大切だと思っています。

この時期に彩る紫陽花、濃い赤紫のものは5年ぶりに先ました。青い紫陽花は、「音楽カフェ」に通ってきてくださるご近所の方がお庭のものを切って持ってきてくれました。皆さんに支えられていることを実感します。

今後とも楽しくお付き合いができればいいな思っております。

 

 

音楽カフェスペシャル無事終了

5月3日、音楽カフェ(はじめてのクラシック)第55回#46

「♪ノルウェーの伝統楽器 ハーディングフェーレのひみつ」無事終了しました!

コロナで久しぶりの開催でしたが、スペシャルwithゲストとしてハーディングフェーレを日本で唯一正式に製作している原圭佑さんをお招きし、トーク、映像、演奏をお願いいたしました。

当会場は定員30名ですがコロナ禍ということもあり、20席で設定、お蔭様でちょうど満席となりました。

ハーディングフェーレは音楽事典などではハルダンゲル・フィドルという名称になっていることが多いですが、ノルウェーの作曲家グリーグほか、バルトークなど多くの音楽家に影響を与えた民俗楽器でもあります。

演奏する弦の下に4~5本(楽器によって異なる)の共鳴弦を持ち、美しい象嵌細工が施されているのが特徴です。

ヴァイオリンは調弦が決っていますが、調弦方法も何通りもあり、基本的に楽譜がなく伝承音楽として継承され、冠婚葬祭の場で演奏されることが多いです。

左と中央は原さん製作の楽器。左はモダンスタイル、中央はオールドスタイル、右はノルウェーで制作された古い楽器。

この2挺が原さんの製作によるものです。

通常の音楽カフェはクラシック音楽初心者の方対象なのですが、今回はいつもの生徒さん達の他、ノルウェー語翻訳者であるノルウェー夢ネットの青木順子先生をはじめ、ノルウェーに詳しい方々や、ピアニストの方たち数名、そして北欧音楽に興味のある日本画家の方もご参加くださいました。

原さんからは、ノルウェーで楽器製作を学んでいた時代のお話や、制作中の貴重な映像、伝統舞踊の大会の映像、そしてテレマルク地方などの結婚行進曲など、惜しみなく演奏もしてくださいました。

ティータイムには北欧に因んでフィンランドのチョコレートとスウェーデンのクッキー。残念ながらノルウェーのお菓子は日本で入手困難なのです~。ドリンク類は、エストニアの有機ミントティーなども人気でした。

 

その後、試奏に挑戦された方もいらっしゃいました。この楽器を初めて見て音色を聴いた方も多く、皆さんたいへん喜んでいただけたようです。特に常連さんの高齢の方は、新しいことばかりで久しぶりに脳の刺激になったわ~とおっしゃっていました。当日お手伝いをしてくれた友人にも大感謝!

学生の頃、グリーグの伝記を読んで「ハルダンゲル・フィドル」の情報がほとんどなかった頃に比べ、今では日本人の演奏家も増え、ついに製作者も現れてご活躍されていることを嬉しく思います。

北欧シリーズは今後また状況を見て開催予定です♪

厳しい先生?優しい先生?

以前、お電話でのお問合せで成人男性の方から「先生は厳しい先生ですか?優しい先生ですか?」と突然訊かれ、

えっ?と、びっくりしたことがあります。

「何を持って厳しいとするかは、人によっても感じ方が違うと思うのですが・・・」

と応えつつお話をし、結局「もっと厳しい先生を探します」とのことでした。

 

この質問は改めて考えるきっかけをくれました。ただ私の考えでは、けっして

厳しさ=怒る、キツイ、傷つけるような言葉を言う ・・・ではないし

優しさ=甘やかす でもないと思っています。

 

思い出したのは、幼稚園の時のこと。当時、放課後にバレエや英語のレッスンのオプションがありました。バレエを習っていたお友達がいたのですが、「先生が厳しいらしい」と母が話していました。幼稚園児なのにうまくできないと「ヘタクソ!」と言われ、上手にできると「子供らしくないね!」とふくらはぎを叩かれ、どちらにしろ褒めないとのこと。スポ根漫画が流行った時代、「褒めて育てる」なんて言葉はなく、ピアノに限らずできなかったら「何クソと思ってやれ」と言われるような根性論がありました。

 

現代ではあらゆる所で体罰は禁止ですが、例えば作曲家の伝記映画でピアノの生徒の手を定規でピシッと叩いたり、人気コミック「のだめカンタービレ」でも小学生ののだめちゃんは先生に張り倒されたりしてケガをしていましたね。今はあり得ないでしょう。私も中学生の時、ペダルの使い方が悪いと、私の足の上から先生がガンガン踏まれました。学校のレッスン室でしたので、私は上履き、先生は土足でした。指の形が悪いと指を掴まれ、鍵盤にギュッと押し当てられ、確かにそれが痛くて電車のなかでも弾くときの指の形を変える練習をしていたものです。結果としては技術的にどういうことが理解できた部分もありますが、これが正しかったのか、他のやり方はなかったのか、考えることがあります。

 

「厳しい」とはどういうことなのでしょう。

有名ピアニストのKさんはレッスンの挨拶「よろしくお願いします」を言わなかったら故N先生に40分間お説教されたとテレビで言っていました。礼儀には厳しいということですね。確かに挨拶は大切です。

ほかには?宿題・課題をたくさん出すこと? 毎日必ず最低◇時間練習しなさいと指定?

曲の合格ラインが高すぎる? 確かにある程度の必要事項です。

まず生活態度から指導、あるいはまず自分に厳しくあるべきなんて、哲学的なこと?

課題ができなかったら例えば「一週間何をやっていたの!?」「そんなにやってこないなら、もう来なくていい、やめなさい」「何でできないの?」などとキツイ言葉を言うこと?

昔のお稽古事あるあるですが、実際私は言いませんし、書くだけでもうイヤだなと思いますね。

 

私自身はこういう言葉が必ずしも効果があるとは思えません。そもそも何故生徒が弾けないのか、は指導側が考えることだと思っています。でもこの問題はひとりひとり違うのでとても難しいです。悩まれているピアノ指導者は多いと思います。

生徒の気持ちを削がずに、その生徒にとってどこまで適切で効果的な言葉を言えるかは、指導側の課題だと思いますので、注意やお説教の言葉の選択は、こちらも日々考えていることです。

私が小学生の頃、ピアノを流行りましたが、せっかくピアノを買ってもらっても、レッスンで怒られたり否定されたりしているうちにピアノが嫌いになってしまって辞めてしまったケースはよく聞きますし、とても残念です。

 

大人の生徒さんで、以前の教室で全否定されてしまったという方もいます。

子供と大人のレッスンは、レベルにもよりますがだいぶ違いがあります。

特に大人になってからピアノを始める場合は指が動きにくい場合が多く、子供と同じようなレッスンは適さないですし、音楽の楽しみのブラッシュアップをお手伝いできるよう、その方に合う方法を考えています。

 

何を厳しいとするかにもよりますが、厳しさが必要ならば、愛がある厳しさ=優しさであればいいと思います。レッスンが厳しいとか優しいというより、その生徒に今何が必要かを考えた指導が、厳しさあるいは優しさに結果としてつながるのではないでしょうか。当たり前といえばそうですね。

私も学び続けていますが、私の現在の師匠がそのように考えてくださっているのがよくわかります。

大人になっても、ピアノに限らず何かを学び続ける喜びというのは、学生の頃よりも今のほうが感じますね。

 

【告知】5月3日音楽カフェスペシャル

コロナ禍で不定期開催だった「音楽カフェ」ですが、この度5月3日(火・祝)に開催となりました。

はじめてのクラシックシリーズ第55回♯46 スペシャル withゲスト

「ノルウェーの伝統楽器 ハーディングフェーレのひみつ」

ヴァイオリンとは似て非なる楽器、ハーディングフェーレ 。
遠く郷愁を誘うような音色のヒミツとは?
日本で唯一ハーディングフェーレを制作している原圭佑さんをお迎えし、楽器の紹介、 ノルウェー滞在中のトーク と映像 、そして演奏いただきます。私たちも試奏できるそうですよ♪

13:30開場 14:00開演

15:00~15:30 ティータイム 北欧のお茶菓子をご用意しております。

参加費:1,500円  準備の都合上、要予約となります。

第一火曜日の音楽カフェは、クラシック初心者のためのレクチャーシリーズですが、今回のスペシャルでは初心者の方もだけでなく、北欧や伝統楽器にご興味のある方にもお楽しみいただけます。

ゲスト講師:原圭佑 Keisuke HARA

ノルウェー伝統楽器ハーディングフェーレ及びヴァイオリン職人.

イギリスにてヴァイオリン族の製作、修理修復技術を取得。キプロス共和国にてプロの職人の下で修業。

ヴァイオリン族専門弦楽器会社にて修理修復者として活動した後、ノルウェーに渡る。

ハーディングフェーレ製作家及び演奏家であるOttar Kåsa氏より2年間ハーディングフェーレ製作と修理を学び、また現地の伝統音楽や暮らしを経験。帰国後、ハーディングフェーレ&ヴァイオリン工房Kを設立。

2018年、ノルウェーにて行われたハーディングフェーレ製作のコンペティションで銅賞を受賞。

現在は鎌倉市にて工房を構え活動.

※新型コロナウィルス感染防止対策・事前準備のため、マスクのご着用、手指の消毒をお願いしております。

政府・自治体の要請により、感染対策が強化された場合に開催延期となる場合がありますので予めご了承ください。

 

お申込:info@musicgalleryarietta.com  090-6195-7354  たなべ まで

お待ちしております♪

 

2月のお客様

この数年、地元の神社に毎月朔日詣りをしています。日頃の感謝とコロナ収束、そして大らかに世界平和を祈ってきましたが、これまでより深刻に平和を、そして困難に遭っている友人のために願いました。朔日詣りを始めたのもその友人の影響です。どうか全てが良い方向に向かうことを願うばかりです。

3月になり東京は急に暖かくなりましたが、2月は厳しい寒さでした。音楽カフェは生徒さんたちと相談の上、またしばらくお休みになりましたが、レンタルのご利用は9回(キャンセルは2回)となりました。

定期的にご利用いただいている合唱団も4グループあるのですが、その他にコントラバス奏者の方や、コンクールの直前練習の生徒さんとご家族2組、区内のピアノ教室の発表会のリハーサル、ミーティングなどでした。コンクールでは遠方からの方もお越しくださいました。

ある合唱団の方は区民集会場で練習されることもあるそうですが、「こっちの方が雰囲気や響きがいいわ~」と言ってくださったり、練習にいらした生徒さんがコンクールで金賞を受賞されたことも嬉しい出来事でした。

コントラバス奏者の出町芽生さん(右)が試奏にいらっしゃいました。

平和な環境で音楽活動ができることを有難く思い、また音楽が平和を守っていくことができるのではないかと思っています。

 

保育士試験合格の生徒さん

大人の生徒さんたちもレッスンに通ってきていますが、 保育士試験受験のため、ピアノ実技の短期間集中レッスンに通われていた生徒さんがいらっしゃったことがあります。忙しい育児をしながら資格取得のために勉強されてきた姿勢を立派だと思いました。

童謡の弾き歌いである課題曲はリズミックな明るい曲と、ゆっくりした穏やかな曲。

子どもにわかりやすいようにはっきり発音しながらも表現豊かに歌うことと、ピアノの音量とのバランス、2曲の個性を出すため、タッチや音色を変えた弾き方で表現などを指導。ピアノ初心者の方でしたが、とてもよく吸収してくれました。歌の指導に関しては、私は声楽家とは言えませんが大学の時は副科で声楽を履修し、現在声楽アンサンブルを学んでおり、良かったかなと思いました。

また、試験とはいえ人前で演奏するためのステージマナーなどもレクチャー。試験にフォーカスした数か月でした。

実技試験では緊張してしまったそうですが、見事合格。本当におめでとうございました。もともと素敵な方でしたし、子供達にとってきっといい先生になられると思います。

こちらはサロンのホワイトボードに貼ってあるカレンダー

「子どもを誰ひとり取り残さない世界へ」

セーブ・ザ・チルドレンから毎年いただいています。

https://www.savechildren.or.jp/

 

ロビーの絵画/寿老人サンタから「Lys-灯り」

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

昨年はMusic Gallery Ariettaオープン5周年記念で、日本画家の前田有加里さんにロビーに飾る絵画を依頼しました。

8月に下見に来てくれて打ち合わせをし、12月に納品となり、新年を迎えました。

植物をモチーフに作品を制作されることが多い前田さんですが、特に要望は出さず、彼女の感性にお任せしました。

普段はマリメッコのファブリックパネルを飾っていた場所ですが、クリスマスシーズンはこれまでも前田さんの絵を飾っていました。寿老人サンタと呼んでいますが、正式には「讃多図」、ユーモラスでとても気に入っています。

クリスマスが終わり、前田さんの新作にチェンジしました。

Lys-灯り-

私がノルウェーの作曲家グリーグや、北欧が好きなことを知っているので、グリーグの故郷ベルゲンの世界遺産であるブリッゲンの街並みをイメージしたとのこと。もともと音楽の素養もお持ちの画家さんですが、グリーグの抒情小品集を聴きながら制作されたということです。タイトルの「Lys-灯り-」もノルウェー語を調べて名づけてくれました。ロビーの雰囲気も考えてくださったようで、思いもよらないモチーフでしたがぴったりです!!その発想に感心するとともに、とてもありがたく思っています。

日本画家の前田有加里さん。

これからも素敵な作品を生み出してほしいと思っています。ありがとうございました。

 

3回に分けたクリスマス音楽会

昨年はコロナ禍でクリスマス音楽会は開催できませんでしたが、今年は3回に分けて、お料理はなくてドリンクとお菓子、時間も短縮して実施しました。

いつもはソルフェージュのテキストに歌詞をつけたものや、クリスマスソングも歌うのですが、やはり歌は自粛に。ピアノソロだけでなく連弾や、ハンドベルやパーカッションにトライしてもらったので、いつもと違う楽器を使うことで音楽の楽しさをさらに感じてもらえたようです。生徒さんたちは好きなクリスマスの曲を選んだり、勉強中の曲を披露したりしました。クリスマスツリーの下や、枝にかけたプレゼントも素早く見つける生徒も!やはりそれが楽しみのようです。

生徒さんの演奏曲目数が少なくなった分、私がクラシック音楽だけでなくオリジナルを演奏、最後はクリスマス曲集から、リクエストを受けて演奏しました。

3回目のクリスマス音楽会は大人だけの会。昨年から初めてピアノを始めた方が2名でしたが、連弾にも挑戦しました。大人の生徒さん同士の顔合わせの機会にもなってよかったです。